大会・中央委員会 あいさつ 第109回臨時大会(2015年2月18日)

大会・中央委員会 あいさつ 第109回臨時大会(2015年2月18日)

普通の人が普通に暮らせる当たり前を実現しよう

今臨時大会での課題は3つあります。

 一つ目は、春闘です。1月20日、経団連が春闘の対応方針を出しました。「経営労働政策委員会報告(経労委報告)」というものです。その内容は、2年連続のベースアップについては一応容認する姿勢を見せております。しかし、一時金や特定の人や年代に対して配分をするということで評価制度を拡大しようという姿勢です。組合は、物価上昇分の賃金引き上げは当然の要求ですが、経団連は、「物価動向は賃金決定要素の一つではあるが、消費税分で上がった2%分を除いた1%未満が物価上昇分だ」と主張をしております。一方、政労使会議では、中小、下請けへの発注単価引き上げや非正規雇用の処遇改善が盛り込まれていますが、経労委報告では一切触れられていません。「底上げ」や「格差・貧困の解消」には後ろ向きの姿勢が垣間見えます。民党の行革推進本部が1月22日、財政の健全化に向けた提言をまとめました。社会保障と地方公務員賃金を大幅に引き下げて、財政健全化を図っていくという中身であり、自民党政治の暴走を止めなければなりません。。

2つ目は県議選闘争についてです。先日、通常国会が開幕し、施政方針演説がありました。 安倍首相の演説は、一言で言えば、強者の強者による強者のための政治をさらに進めていくという決意を述べたものだと感じました。労働者保護ルールを改悪するというのは、その顕著な例です。成果で賃金を決めるなんてできません。労働者の当たり前の権利すら奪っていくという姿勢に憤りを感じます。地方議会の役割は重要であり、今の県議会はチェック機能の役割を果たしていません。国の制度がダメでも地方自治体が弱い人や困っている人をフォローする体制づくりが必要です。そういった地方政治が今求められています。県職労では、氷見市選挙区の「菅沢裕明」さん、高岡市選挙区の「井加田まり」さん、富山市第一選挙区の「岡﨑信也」さんの3名を推薦し、必勝にむけて取り組みを進めております。組合員の皆さんの最後までのご支援・ご支持をお願いします。

最後に組織強化についてです。昨年行われた4月の定期大会で離籍役員の答申が出され、昨年7月の中央委員会で正式に承認していただき選考に入りました。鴨野書記長は7年間の休職期間を使い切り、離籍する決意をしました。ぜひ、皆さんの満場一致で承認していただきたい。組織強化の取り組みをしっかり進め、みんなで一体感を持てる運動を今後も追求していきたい。春闘、秋闘、そして予算定数というのが一つのサイクルであります。2015春闘が今年の新しい運動の始まりです。普通に働き、普通に暮らせる、そういう当たり前のことが実現するように諸要求諸課題前進に向けて頑張っていきますので、組合員の皆さんのご協力をお願いします。

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