「未来、希望。働くって何だろう、地道にマジメに働く25歳世代」がキャッチコピーです。ワーキングピュアとは、地道にマジメにやりがいを求めて働く20歳半ば世代の若者のこと。第1部では、そうした若者たち10人が、自分たちの本音と実態を語ります。第2部は、先輩たちが20代だった頃を振り返り、どう仕事で「壁」を乗り越えてきたのかを語っています。その中では自治労組織拡大局長(町田市図書館嘱託員労働組合出身)の野角裕美子さんも登場します。「いてはいけない人は一人もいない、自分たちの職場は自分たちで守る」と、雇い止め廃止に向けたたたかいの経験など紹介し、連帯し勇気をもって声を上げることの大切さを語っています。第3部は、第一線で活躍する映画監督の周防正行氏、元プロ野球選手・監督の古田敦也氏、小説家の朝比奈あすか氏による鼎談を収録。ワーキングピュアへのメッセージを語っています。
この著作は、角川文化振興財団主催の第2回「城山三郎賞」受賞作品。ちなみに、第一回受賞作は医師の中村哲氏「天、共に在り―アフガニスタン三十年の闘い」でした。
「裁判の『表裏』を知り抜いた元エリート裁判官による前代未聞の判例解説。冤罪連発の刑事訴訟、人権無視の国策捜査、政治家や権力におもねる名誉毀損訴訟、すべては予定調和の原発訴訟、住民や国民の権利など一顧だにしない住民訴訟、嗚呼、日本の裁判所はかくも凄まじく劣化していた...。ベストセラー『絶望の裁判所』の著者が、中世並みの『ニッポンの裁判』の真相と深層を徹底的に暴く衝撃作」が「BOOKデータベース」の紹介内容です。国民の合意も憲法の規範もないがしろに進められる政治風潮の中、安保法制、辺野古、原発再稼動などそれらは司法の場に持ち込まれることも増えています。「民主主義を保障すべき司法のあり方を問う作品」は片山善博氏の推薦の言葉です。
ベストセラー作家の社会派長編小説です。描かれているのは、暴走する権力と警察国家と化した近未来の日本、そしてそれに抗う二人の若者。その内容は、12月1日の特定秘密保護法施行やジョージ・オーウェルの「1984年」を連想させます。暴走する現政権への警告の書でもあります。