風に吹かれて 31(2015年9月25日)

佐々木委員長コラム「風に吹かれて」 31(2015年9月25日)

戦場ぬ止み/民主主義って何だ

「いくさばぬ とぅどぅみ」は、「標的の村」に続き沖縄基地問題を描いた、三上智恵監督のドキュメンタリー映画です。富山では、8月15日から21日まで「フォルツァ総曲輪」で上映されました。このタイトルは辺野古のゲート前フェンスに掲げられた琉歌の一節「今年しむ月や 戦場ぬ止め 沖縄ぬ思い 世界に語ら(今年十一月の県知事選挙は、私たちのこの闘いに終止符を打つときだ。その決意を日本中に、世界中に語ろうじゃないか。)」に由来しています。沖縄の民意が翁長知事を誕生させ、続く衆院選でも日本政府に民意を叩き付けました。

派遣法案に戦争法案、そして辺野古への米軍基地建設。今の政府に民意を汲み取ろうという意志は見えません。「丁寧な説明、話し合い」は初めから結論ありきの時間稼ぎとしか見えないのです。労使関係で言えば、合意を見出す努力をしない不誠実交渉であり、不当労働行為となるものです。国権の最高機関で許されるはずがありません。 派遣法案は、ついに当事者の意見を聞くことなく、経団連と事業者の意向を一方的に盛り込んだ内容。39項目もの付帯決議と参院最終版での与党修正提案はその内容の欠陥ぶりを示すもの。しかも、施行日は企業の意向を最優先し、労働者を守る「みなし雇用制度」施行前日の9月30日というデタラメぶりです。

安保法制は、日本国民の安全のために必要と説明されます。しかし、新ガイドラインも含め、ほぼジャパンハンドラーの「アーミテージ・ナイリポート」に沿って米国の要請に応える内容。「第3の権力」と言われるマスコミも抱き込めばあとはやりたい放題ということでしょうか。特に、9月13日のNHK「日曜討論」では、公式ツィッターで反対意見を述べた木村草太氏の意見をさも賛成かのように歪曲。「緊急生討論 10党に問う どうする安保法案採決」では露骨に司会の島田解説委員が与党をフォロー。これでは公共放送を名乗る資格はありません。新聞の「首相動向」では、よくマスコミとの会食が報じられていますが、「権力の監視」が責務のメディアがこれでは、立憲主義が踏みにじられては、「権力の暴走」に拍車がかかります。「民主主義の危機」をこれ以上許さないためには、ひとつに民意に耳を傾けようとしない権力者には退陣してもらう、そのために選挙でこうした暴挙を許さない一票を行使すること。ひとつに声を上げ続けることです。

最後に茨城県職労清水委員長が紹介してくれた秀逸のプラカードメッセージを。「山口サン フグより怖い アベの毒(創価ガッテン)」。

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